安定成長を遂げており世界有数の石炭産出国として知られる

コロンビア共和国は、南米大陸北西部の共和制国家です。

国名は、コロンブスにちなんでいます。

首都は、ボゴタで公用語はスペイン語、通貨はコロンビアペソです。

人種構成が様々で、白人とインディオの混血であるメスティーソが6割、ヨーロッパ系移民が2割、白人とアフリカ人の混血であるムラートが1.5割を占めます。

1960年代までは、敬虔なカトリック教徒の国でしたが、都市化の波によって今はそれほどでもありません。

コロンビアの経済状況には、南米諸国には珍しく常に安定成長を遂げているという特徴があります。

財政・金融政策が堅実なため、内戦が続く政情不安にも関わらず、他のラテンアメリカ諸国が不況に苦しんでいた1980年代にもハイパーインフレなどはありませんでした。

主な産業は農業・鉱業・観光です。

農業では、コーヒーの生産が盛んで、世界有数の輸出額を誇っています。

コロンビアは、熱帯気候に属しますが、アンデス山脈があるため、気候はその高度によって違ってきますが、コーヒーは標高900~2000mの平均気温17~24℃の地帯で産出されます。

ちなみに標高900mまでの地帯では、バナナやサトウキビが栽培されています。

また、バラの産地としても有名です。

鉱業では、世界有数の石炭産出国で、原油と石炭が輸出額の6割を占めます。

また、アンデス山脈に沿って金・白金・銀・銅・鉄・鉛・マグネシウムなどの産地が点在しています。

さらに、世界市場に出回るエメラルドの8割がコロンビア産です。

観光業には1940年代から政府が力を入れており、アンデス山脈・カリブ海と島々・アマゾンなど自然も豊かで、バラエティに富んだ魅力的な観光地が数多いため、治安が不安定だったにも関わらず毎年多数の観光客で賑わってきました。

地理的な多様性から、最近ではエコツーリズムも盛んです。

主要な観光地では警備が厳重ですし、政府が治安維持に積極的なため、現在は観光に適した環境が整いつつあります。

最近の経済状況については、1990年代に活発だった非合法武装勢力が、政府の努力とアメリカの援助で2002年以降沈静化したため、石油・石炭などの開発に外国資本が参入しやすくなりました。

また対米輸出が中国向けの8倍で、中国への依存度が他の南米諸国に比べて低いという特徴もあります。

今後の課題として、インフラ整備や所得格差解消などが指摘されていますが、豊富な資源と堅実な経済政策、治安の改善等から、今後も安定成長を続けることでしょう。