ポジティブ思考で些細なことにも喜びを感じることができる

コロンビアは、ラテンアメリカ第3位の人口数を誇る南アメリカの共和国です。

コーヒーの産地として知られており、日本においても、ブラジル・ベトナムに次ぐ輸入量を占めています。

世界遺産を7つも有しているため、海外旅行先として日本人観光客からも注目度の高い国です。

しかし、いざ現地に行くと、文化や慣習の違いに戸惑いを感じる日本人も少なくないといいます。

規律に厳しく協調性を重んじる日本人にとって、コロンビア人の行動は理解しがたいところがあるのです。

時間・規則にルーズでお気楽なラテン気質の彼らと、すぐに打ち解けるのは難しいかもしれません。

だだ、一見、水と油のような性質を持つ者同士からこそ、お互いに感化されるところもあるはずです。

ルーズさは裏を返せば柔軟性があるといえますし、強い自己主張は明確な自分の意志を持っている証拠です。

日本人の大切にする協調性についても、決して良い面ばかりではありません。

それは、ともすれば単なる同調にすぎず、周囲のムードに流されやすい国民性を示すことでもあるからです。

コロンビア人は、とにかく明るく陽気です。

楽しいことに目がなく、いつもおもしろいことを探しています。

誰かに付き従ったり、余計な遠慮をしたりするのが苦手ですから、自分に対しても他人に対しても同様にポジティブに接します。

一昔前、コロンビアは、世界でも指折りの危険な国といわれていました。

日常的にマフィアやゲリラが幅を利かせ、麻薬と暴力がはびこり、テロ活動が盛んに行われていたためです。

治安機構も機能しているとは言い難く、その上、失業率が恐ろしく高いという貧しい国でした。

現在でも、世界的に見れば安全面で不安があることに変わりなく、経済的にも恵まれているとはいえない状況です。

いまだに「世界屈指の危険な国」というレッテルが貼りついたままの状態にあるのも、あながち過剰反応というわけでもないのです。

ところが、そのような国であるにもかかわらず、国民の「幸福度」は毎年高い数値にあるといいます。

2012年、イギリスの研究機関が行った調査においては、先進国を抑えて世界ランク第3位に輝きました。

はるかに豊かな国に暮らすはずの日本人の幸福度は、彼らよりずっと低い第45位にランクインしています。

このことからも、コロンビア人は、些細なことにも喜びを感じることができる「幸せ上手」な国民性であるといえるでしょう。

幸福度と国の経済状況が、必ずしも一致するものではないことを、彼らは世界へ向けて証明しているのです。